弔電の文例はあくまで文例
既成の弔電文例は沢山あります。それを使えば便利は便利なのですが、そのままの文ではあまり心のこもったものとは思えないでしょう。
また、文例をそのまま使う方は案外多いもので、ご遺族が同じ電文をいくつも受け取るという事態もあります。これでは、弔電を送った人それぞれのお悔やみの心が伝わりにくいでしょう。
文例はあくまで参考にして、あなたの心がこもった電文を考えましょう。ご遺族のご心痛に配慮し、故人の冥福を心から祈る、そんな文章を考えましょう。
なかなか頭を悩ませてしまうことですが、一つの方法として、よくある文例の短めのものをピックアップして、それにオリジナルの語句または文章を付け足すというものが考えられます。
以下に比較的短めで、加工しやすい文章を三つピックアップしました。大変オーソドックなものです。
この文章に、喪主と故人との関係が分かる言葉(本ブログの別記事を参照して下さいね)や、あなたとの関係や、個人への感謝の思いや、故人をたたえる思いなどを足していくのです。
1)謹んで哀悼の意を表します。
(ツツシンデアイトウノイヲヒョウシマス)
2)御逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
(ゴセイキョヲイタミ、ツツシンデオクヤミモウシアゲマス)
3)御逝去を悼み、御冥福をお祈り申し上げます。
(ゴセイキョヲイタミ、ゴメイフクヲオイノリモウシゲマス)
弔電を打つ際には・・・
どなたかの死の知らせは悲しいものですが、そのお身内の方にとっては更につらく悲しいことでしょう。
また、故人にとって葬儀は人生最後の大きなセレモニーでもあります。
そのような葬儀の場に送るお悔やみの電報にも最新の注意を払ってくれぐれも失礼のないようにしましょう。
お身内の方の心痛を察し、心から故人への冥福を祈る、そんな気持ちが伝わる弔電となるように心がけましょう。勿論、忌み言葉には気をつけて。
まず、弔電の宛先ですが、これは一般に「喪主宛」にします。
差出人はフルネームで。
電文には、故人と喪主との関係が分かるような言葉を使いましょう。
例えば、
「ご尊父様」
「ご母堂様」
「ご令息様」
「ご令嬢様」
などです。
故人が恩師の場合には「先生」でも構いません。あなたが故人を恩師として慕っていたことがしのばれるでしょう。
また、社葬などの場合には、その方の役職名をつけましょう。
例えば、
「専務○○様」
「御社○○重役様」
「○○社長様」
などです。
故人が友人の場合は、名前で呼びかけてもいいですし、「最愛の友」などいう表現もよいでしょう。
弔電とともに、電報為替を利用して香典を送ることも技術的には可能です。しかしながら、あまりに事務的な印象を与えてしまうのも事実。香典は、後日、手紙とともにお送りするほうがよいと思います。
友人からの祝電の文例
楽しい思い出を沢山共有した友人の結婚は、招待されるあなたご自身にも大変喜ばしいことでしょう。
それだけに、やむを得ずとはいえ結婚式を欠席するのは心苦しいことと思います。
礼をつくしての対応をする中で、祝電にも心を込めたいと思うのは友人としての心情かと思います。
祝電の文章は、友人という立場上あまり堅苦しく考える必要はそんなにないと思います。共通の思い出やエピソードも数多いでしょうから、文章のネタが多いという点で、文章作りは比較的楽で楽しくもあるかもしれませんね。
ただ、忌み言葉を避けるなど失礼な事がないようには注意しましょう。
比較的簡潔で、オリジナルの語句または文章を付け足しやすそうな文例を四つあげてみました。
1)おめでとう、お二人の船出に幸多かれと祈ります。
(オメデトウ、オフタリノフナデニサチオオカレトイノリマス)
2)喜びいっぱい幸せいっぱいの今の気持ちをいつまでも。
(ヨロコビイッパイシアワセイッパイノイマノキモチヲイツマデモ)
3)おめでとう、素敵なお二人に乾杯。
(オメデトウ、ステキナオフタリニカンパイ)
4)新生活のスタートを祝い幸多かれと祈ります。
(シンセイカツノスタートヲイワイサチオオカレトイノリマス)
目上からの祝電の文章・文例
年齢を重ねるに従って社会での自分の立場が変わってくるように、招待された結婚式での自分の立場というものにも段々と変化が出てきます。
友人として、同僚として、部下として、上司として、等々立場が生じてくるでしょう。
どのような立場であれ、せっかくの結婚式の御招待にあいにく出席できない場合には、礼をつくしての対応が求められる訳で、その対応の一つとして祝電を送るということがあります。
ただ、祝電の文章には、自身の立場による分別ある文章が求められるのはいうまでもないでしょう。
自分が目上の立場となる場合、自分のその立場を貶めず、また、門出を迎えたお二人への先輩としての思いやりを感じさせるような文章が理想です。
また、少しはオリジナリティも出したいという気持があるのは無理からぬことでしょう。
そうなると、どんな文章にするか頭を悩ませることになってしまいます。
一つの方法として、よくある文例の短めのものをピックアップして、それにオリジナルの語句または文章を付け足すというものが考えられます。
比較的短めの、目上からの祝電の文例を三つとりあげてみます。
1)御結婚を祝し末永く幸多かれと祈ります。
(ゴケッコンヲシュクシスエナガクサチオオカレトイノリマス)
2)華燭の盛典を祝しご多幸をお祈りします。
(カショクノセイテンヲシュクシゴタコウヲオイノリシマス)
3)ご結婚おめでとう、この喜びをいつまでも。
(ゴケッコンオメデトウ、コノヨロコビヲイツマデモ)
これらの文章に、オリジナルの語句または文章を付け足すというのはどうでしょうか。目上という立場上、人生訓的なものでもよいとは思いますが、思い出の場面や職場での場面などからのものでホノボノとしたものもよいと思います。
弔電の場合の忌み言葉
葬儀での忌み言葉には、下記のようなものがあります。
いよいよ(イヨイヨ)
浮かばれない(ウカバレナイ)
追って(オッテ)
返す返すも(カエスガエスモ)
重ねて(カサネテ)
重ね重ね(カサネガサネ)
再三(サイサン)
重々(ジュウジュウ)
たびたび(タビタビ)
次々(ツギツギ)
続く(ツヅク)
尚(ナオ)
再び(フタタビ)
ますます(マスマス)
またまた(マタマタ)
迷う(マヨウ)
また、神式やキリスト教式の葬儀の場合
往生(オウジョウ)
供養(クヨウ)
成仏(ジョウブツ)
冥福(メイフク)
といった言葉は使わないので気をつけましょう。
死ぬ(シヌ)
死亡(シボウ)
生存(セイゾン)
生きる(イキル)
などの直接的な表現も使わないようにしましょう。